ベテラン必見!伊藤あおいプロのフォアスライスを考察【非力で厚いグリップ】がポイント

伊藤あおい テニスニュース

こんにちはベテランテニスのブログ管理人のフォアスラです。前回伊藤あおいプロの、大ブレーク中の伊藤あおいが代名詞のフォアスラを伝授! 面を切らずに押し込むのが伸びを生む鍵【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>の記事を紹介させていただきました。

フォアスライスを使う理由とフォアスライスの打ち方を中心に解説

  • フォアスライスはラリーのペースを変える攻撃の手段としても使用。また守備的でもそのままネットプレーにもつなげれる
  • 厚いグリップで面の入れ方に注意、叩くように薄く切らずスピードを出す。足を前に踏み込みながら打つのもポイント。ボレーのようなイメージで体重を前に乗せる。
  • ボレーも得意で、特にネットへの詰め方、スマッシュ、ドロップも得意です。また非力ですがサーブは早い。この連関を次の記事で解説

私も「非力で厚いグリップ」でして、フォアスライスライジングバックハンドがストロークの軸です。本日は独自の考察で伊藤あおいプロのフォアスライス、ライジングバックハンド、ボレー、ドロップショットへの関連をまとめてみました。

非力でフォアハンドの威力が足らないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

非力で厚いグリップのフォアハンド

「非力で厚いグリップ」をポイントに各ショットとの関係をまとめました。

フォアハンド

非力で厚いグリップ」のフォアハンドのため威力あるショットが打てません。一方、厚いグリップはトップスピンロブ、ムーンボール、ショートクロスなどが打ちやすいです。

厚いグリップのフォアハンドはスピンがかかりやすいので深い球は効果があります。しかし浅くなると相手のチャンスボールになります。

一方、スライスは深く正確に返球しやすく、浅くなっても跳ねないので打ち込まれにくいです。ですので実践で使う機会が多くなったと思われます。さらに磨きがかかり、守備的だけでなく攻撃的な滑るスライスを使えるようになったのでしょう。

ライジングバックハンド

フォアに比べバックハンドは打ち方が安定しているので、ライジングで打てばフォアよりむしろ威力のある球が返球できます。非常にコンパクトにあてて、あまり力を入れていないのでミスも少ないです。

さらにライジングなので、相手の時間を奪うことができます。ライジングバックハンドに角度がつけば相手の返球が甘くなるので、そのままネットプレーできる有効な戦術になります。

おそらくバックハンドスライスも難なくできると思います。バックスライスは守備的なため、フォアの威力がない分、バックは強く打って攻守のバランスをとりたいんだと思います。

<フォアはスライスでもバックはライジングで叩きたいという伊藤あおい> 写真:鯉沼宣之

ドロップショット

フォアスライスの技術を習得すると、ドロップショットが決まりやすいです。これは同じ面の使い方なので、ギリギリまでどちらの打ち方もできるから。放たれるショットは、後ろに伸びる球と、前に落とされ止まる球と真逆のため決まりやすいです。

フォアスライスのできる人はほぼ例外なくフォアドロップが上手です。

進化したフォアスライス

フォアスライスを実践で使っていくと、より効くショットやその他の効きやすいショットの組み合わせがわかってきます。

同じスライスでの跳ね方を変えたり、サイドスピンをかける、高速スライス、またコントロールがしやすいのでネットすれすれを狙うこともあります。

相手が右利きの場合はセンターからやや回り込み気味で、相手のバックに向けて打つ逆クロスへ滑るスライスが最も有効です。

ボレー

滑るスライスはパッシングで持ち上げられにくいです。特にシングルハンドバックへのスライスアプローチは効きやすいです。

ハックハンドもライジングなので角度がつけば相手の時間を奪えます。十分な体勢でのパッシングをされないので相手のポジションを見てから前に詰めても間に合います。

もともとフォアスライスはフォアボレーの感覚と非常に近いです。ややラケットを立てて、腰と足を使って前に押す。

さらにドロップショットドロップボレーも技術が近いので伊藤あおいプロも良く使っています。私もボレーに出た時、相手のいないスペースへ深さ、前、左右へボレー配球します。前への配球へはドロップボレー。

フォアスライス、ライジングバック主体の伊藤あおいプロはボレー技術に加え、ネットへの詰める技術が非常に高いです。

サーブ

ボレー技術、相手の時間を奪うライジング技術が高いと、サーブがあればより速い展開が可能です。サーブは非力でも体の使い方で威力のあるショットが打てます。私はスライスもサーブも腰のひねりを使って打っています。

伊藤あおいプロは意外にサービスエースをよく取っています。

研究対策される今後

これまでツアープロでも初対戦のため相手が面喰い有利に戦えていたと思いますが、これからはしっかり研究されてくると思います。石井さやかプロなどはフォアスライスの球を苦にせず強いストロークショットを打ち返しています。

これからが本番で、フォアスライスに頼らないショット構成になるか、より磨きがかかるか楽しみですね。

まとめ

非力で厚いグリップ」の特徴からの質の良いフォアスライスを習得、ほかのショットも関連して進化

  • 攻撃的フォアスライスはネットプレーへとつなげやすい
  • バックはライジングのため威力があり、時間を奪えるのでネットプレーへとつなげやすい
  • フォアスライスはドロップショットと同じ面なので、ドロップ、ドロップボレーも上達
  • フォアスライスも跳ね方スピード、高さ、長さを調整できる
  • 今後研究されるが、フォアスライスに頼らないショット構成になるか、より磨きがかかるか楽しみ

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