こんにちはベテランテニスのブログ管理人のフォアスラです。園部八奏選手のITF2週連続優勝なるか?
残念ながらザン・シュアイ(中国)に3-6, 0-6のストレートで敗れ準々決勝敗退。18歳の小池選手も第3シードのM・サワンカエウ(タイ)に7-6 (7-5), 5-7, 4-6の逆転で惜しくも敗れました。
園部八奏選手のスコアは一方的のようですが、一つ一つのゲームでは競り合っており、ザン・シュアイ選手のカウンターの上手さ、正確さに敗れました。
しかし、フォアハンドの攻撃力は上回っており、ツアーの試合経験を重ねると対応できると思います。ジュニア大会とグレードの低い下部大会が主戦場たったので、このクラスの球を受けるには慣れが必要です。
しかし、ポテンシャルの高さを十分示してくれました。小池愛菜選手も予選から勝ち上がり、先行していましたが惜しくも競り負け。日本女子の層の厚さを感じます。
本日はカンガルーカップのまとめをします。伊藤あおい選手、柴原瑛菜選手は1回戦で負けてしまいましたが、また新たな新星が続々とでてきています。

園部八奏選手、公式戦7連勝でストップするも堂々のベスト8。
1回戦を順当に勝つと、2回戦で本玉真唯選手と大接戦。最後は振り切り見事ベスト8進出。準々決勝は雨で室内コートに。序盤押しているが、エース級のショットを相手がカウンターで切り返し。このショットに苦しみました。
また、デュースポイントをことごとく奪うザン・シュアイ選手の試合巧者ぶりが目立ちました。少し甘い球は得意のフォアハンドでエースと取っていきます。しかし、相手の強打、特にサイドに振られた切り返しがやや甘くなります。このあたりの体幹が強くなると、また攻撃に切り返せると思います。
2週連続のITFということで疲れもたまっていたのでしょう。準々決勝では最後の粘りが足りませんでした。しかし、十分ツアーで対応できるポテンシャルを示してくれています。
伊藤あおい選手、柴原瑛菜選手、石井さやか選手が早々に敗退しているなか、日本人最高位のベスト8は立派です。

小池愛菜選手のプロフィール
2006年生まれの18歳。2020年から家族でアメリカに移住。米国の「IMGテニスアカデミー」を拠点に練習、ツアーに出場。ITF(国際テニス連盟)が主催する下部ツアーに出場し始め、着々と世界ランキングを上げました。
2021年には、16才以下女子国別対抗戦「2021 Junior Billie Jean King Cup by BNP Paribas Finals」の日本代表に選出。2023年に初めてグランドスラムジュニアに出場。「ITF World Tennis Junior Finals」にも出場しました。昨年の「全豪オープン」ジュニアの部では自身最高となるシングルスベスト4。
WTAランキング775位。安藤証券オープンでは柴原瑛菜選手に敗退。カンガルーカップでは予選WCで出場し本戦出場。2回戦では石井さやか選手に勝っています。
サービスが良く、正確なストロークと崩されてもしっかりディフェンスできる選手です。

第1シードの伊藤あおい選手は1回戦で負け、ダブルスは準々決勝棄権
先週の安藤証券オープンは順当に準決勝進出。準決勝では日本代表のライバルである柴原瑛菜選手に大接戦の末敗退。カンガルーカップではリベンジマッチを期待していました。
1回戦は予選勝ち上がりのリゼット・カブレラ選手(オーストラリア)。いつもなら競ってはいても、要所を取っていき、最終的に勝つのですが、この日は得意のフォアスライスとライジングバックを対応されました。
やはり伊藤あおい選手のプレーが研究され相手が対処していると思われます。もう一段高い、スライス、またはフォアショットが必要なので、ここが成長時。
気になっているのが、下半身のブレです。もともと膝をのばしたままスライスを打てているので、それが正しいのかもしれませんが、私のフォアスラはしっかり足をきめ、腰を落としボレーのように振らないとスライスが滑りません。
よくあることですが、この日もこけるシーンがありました。パワートレーニングは必要ないかもしれませんが、下半身を強化し、より強化されたフォアスライスを見てみたいです。

まとめ
- 安藤証券オープンではベスト4の内3人が日本人でしたが、今大会園部八奏選手と小池愛菜選手の準々決勝が最高成績。
- 負けたものの園部八奏選手のポテンシャルの高さが注目される。経験を積むことで飛躍が期待できる
- 小池愛菜選手を含め10代の若手が続々と出てきている
- 伊藤あおい選手の下半身の安定による、より強化されたフォアスライスを見てみたい
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