左利きとの対戦、どう攻略していますか?
今回の相手は、6年連続で全日本ベテランに出場している左利き選手。直前の九州毎日大会でもシングルス・ダブルスともに好成績の強敵でした。
序盤は攻めどころを見つけられず、自滅して2-6でセットを落とします。
ただ、プレー自体の積極性は悪くなかったため、そのまま続行。徐々に主導権を握り、逆転勝ちすることができました。
今回は東海毎日50才3Rの試合をもとに、左利き対策の一例を解説します。
対戦相手
- コロナ前からの6年連続全日本ベテランに出場の50才37位
- 左利きの人は大きい回転のスピンフォアが多く、相手のバックに押し込むフォアクロスが得意の人が多いが、フォアに頼っていない
- 左利きの人はフォアで決まることが多いので、フォアバックの技術差が大きい人が多いが、どちらも上手。バックのスライスはクロス主体ではあるが、跳ねない良いスライス
- 左利き特有のスライスサーブで、横にしっかり曲がるので、ライジングリターンがしにくい
- 積極的にネットは取らないが、ボレー、スマッシュも上手で弱点が少ない
1stセット
2Rが棄権勝ちだったため、この3Rが実質の初戦。前日にダブルスはしているものの、やはりシングルスは別物です。
相手はミスが少なく、大きな弱点も見えないタイプ。受けに回ると展開が作れないため、こちらから積極的に仕掛けていきます。
スライスで左右に振り、アプローチからネットも取りますが、序盤はやや空回り。形は作れても、ポイントにつながりません。
1-2の場面では0-40とブレークチャンス。しかしここで少し慎重になりすぎ、取り切れずにゲームを失います。
続く1-3でも40-0とリードしますが、相手の堅いプレーに押し返され、ここもキープされてしまいます。
バックを意識しすぎたことで展開が単調になり、突破口を見つけられないまま、2-6でセットを落としました。
2ndセット
3セットマッチの良いところは、1stセットをリセットできる点。完全に崩されたわけではなかったため、積極性はそのままに、精度を上げることを意識しました。
また、1stセットと違い、2ndセットはニューボール。サーブが最も走るタイミングです。
1stサーブでしっかり押し込み、スピンでもエース級のフリーポイントを獲得。さらにスライスやコースを散らし、サーブだけでラブゲームを取ります。
この流れのままリターンゲームもブレークに成功。続くサービスゲームもフリーポイントを重ね、3-0と一気にリードしました。
ラリーでもバックを中心に展開しながらボレーへ。加えて、相手の警戒が薄かったフォア側へのショートクロス気味のアプローチが効果的でした。
流れを渡すことなく、そのまま6-1でセットを取り返しました。
1stセットとは対照的に、自分の形で試合を進めることができたセットでした
ファイナルセット
以前はファイナルセットの勝率が1割程度と、なかなか勝ち切れませんでしたが、近年は積極的に攻め切ることを意識し、勝率も五割以上まで改善しています。
このセットも立ち上がりこそ落としますが、2ndセットからの流れは維持。フォアへのショートクロスアプローチと、バックへのスライスでしっかり滑らせる展開が軸として機能してきました。
1stサーブも引き続き好調で、フリーポイントや早い展開で主導権を握り、徐々にリードを広げます。
ラリーでも、左利き特有のバックへの深いスピンに押し込まれることなく、しっかり押し返して反撃できるようになりました。
最後はサービスゲームをラブゲームで締め、2-6、6-1、6-2で逆転勝利となりました。
昨年は同じ3Rで6-3、1-6、1-6と逆転負け。その後4大会連続初戦敗退と苦しい時期が続きましたが、今回の勝利でその流れを断ち切ることができたのは大きな収穫です
まとめ
- 東海毎日3Rは6年連続全日本の左利き、弱点の少ない相手に序盤は手探りで、リズムがつかめず、2-6とセットを失いますが、サービス、ボレーの攻め精度が上がり逆転勝ち
- 左利きはバックへのアプローチボレーが利きやすいが、空いているフォアへのショートクロスアプローチと併用させた方が良い

コメント